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梅原大吾氏の勝ち続ける意志力の書き起こし


プロゲーマーの梅原大吾氏の著作「勝ち続ける意志力」の中から、書き起こし。負けず嫌いの性格と周囲への反発、大会で世界一になり、ゲームを辞め、麻雀、介護、そして、プロ・ゲーマーになり現在に至るまでを自伝的に語っている部分と、その経験に裏打ちされた強さを秘密を記している。

梅原の流儀


○特定のスタイルを作らないようにしている


・勝負の本質は、その人の好みやスタイルとは関係のないところにある。勝つために最善の行動を探ること。
それこそが重要なのであって、趣味嗜好は瑣末で個人的な願望に過ぎない。 (p.56)

・自分の得意なものを捨てて、いかに勝つか。そこを追求する。「この技ができるから細かいことはいらない」と考えるのではなく、
自分の得意な技があったとしてもそれに頼らず、どんな状況でも勝てる方法を探るべきである。(p.57)



○勝ち続けるには


・勝ち続けるためには、勝って天狗にならず、負けてなお卑屈にならないという絶妙な精神状態を保つことで、
バランスを崩さず真摯にゲームと向き合い続ける必要がある。(p.57)

・どれだけ勝とうが負けようが、結局は誰もがひとりの人間に過ぎず、結果はそのときだけのものだ。
勝敗には必ず原因があり、結果は原因に対する反応でしかない。刹那的な結果に左右されず、勝てるように
なるための努力を怠っていいはずがない。そう考えることができれば、バランスが崩れるようなことはない。(p.58)

・一時の感情に流されるのではなく、事実を受け止めて分析することが大事なのである。(p.59)



○迷う力


・センスや運、一夜漬けで勝利を手にしてきた人間は勝負弱い。
僕はこれまで頭の回転が速く、要領が良く、勢いに乗っていると思われる人間と何度も戦ってきたが、ただの一度も負ける気はしなかった。
それはなぜか。彼らと僕とでは迷ってきた量が圧倒的に違うからだ。
(中略)
僕はこれまでの人生で何度もミスを犯し、失敗し、そのたびに深く考え抜いてきた。だから、流れに乗って勝利を重ねてきただけの
人間とは姿勢や覚悟が違う。(p.59)



○裏技を使わない


・最強ではないが楽に勝てる方法はたくさんある。しかし、そんな方法を使って僕が戦う意味がない。だから、誰にでもできる戦法は選ばないし、それによる不利を苦とも思わない。遠回りすることでしか手に入れることのできない強さがあると信じているからだ。(p.60)

・便利で簡単な戦法を選んでしまうと、確実に成長が止まってしまう。それは間違いない。
それでは10の強さは手にできるが、そこが行き止まりだ。(10とは一般的な努力で到達できる最高点ということだ)。
僕は10の人間に勝つために頑張っている。そんな僕が10では意味がない。だから、時間がかかっても、バカにされても、11、12、13の強さを目指す。(p.63~64)

・便利な技というのは応用が利かない。その技がすべて。つまり、自分自身は何も成長していない。
システムに頼っているにすぎず、自分は少しも工夫していない。だから、便利な技が通用しなくなったとき、技自体がなくなってしまったときにはどうすることもできない。一方で便利な技に頼らず、ゲームの本質を理解しようと努力してきた僕は、その技が使えなくても、キャラクターが変わっても、少しも動じることがない。(p.65)


                                           
○「人読み」に頼らない、弱点を突かない


・相手の癖や行動を記憶して、それに対応した戦いをする「人読み」という技術がある。戦う相手の特徴や癖を分析して、弱点を突くような戦い方だ。
(中略)
ただし、その戦法はその相手にしか通用しないため、きわめて個人的な限定的な強さとなってしまう。
つまり、「人読み」に特化している以上、自分自身の成長はないということになる。
(中略)
本来的な強さとは、相手の動きが読めてもそこを突かず、己の実力で勝つことでこそ磨かれていくものだ。
読めるからといって、それで勝てるからといって「人読み」に頼り、技術や知識を底上げすることを怠ると、別の強い相手との対戦で必ず苦戦を強いられることになる。
(中略)
弱点を突いて勝つ戦法は、勝負の質を落とすような気さえする。その対戦相手は自分を成長させてくれる存在なのに、その相手との対戦をムダにすると感じるのだ。だから、弱点を突かず、むしろ相手の長所となる部分に挑みたい。(p.68)  

                                           

○王道、必勝法もない


・格闘ゲームの世界で先頭を走り続けてきた僕は、やはり教えてもらうことができない。
いつも、ひとりで道を切り拓いてきたからだ。自分にどれだけのポテンシャルがあるのか、どうすればそれを生かせるか、持ち味を伸ばす練習方法は何か。すべて自分で考えてきた。監督やコーチがいないぶん、責任はすべて自分にかかってくる。
勝とうが負けようが、誰かに責任を押しつけることはできない。だからこそ、腹を括って選んだ道を突き進む。
それはつまり、「自分をどこまで信じられるか?」とう究極的な自問に答え続けなくてはならないということだ。
僕の場合、行動を惜しまないということしか信じていない。(p.72)
(中略)
「梅原大吾の最大の武器は何か?」
そう聞かれたら、
「どれだけ殴られても、諦めずに起き上がって戦うところ」
自信をもってそう答える。だから、練習においてはすべての可能性を試していくような取り組みしかできない。
必勝法はないと確信しているからこそ、次から次へと手を替え品を替える。(p.73)
(中略)
普通、人はこっちの方向に何かあるはずだと当たりをつけて進むものだと思う。しかし、僕の場合は自分の足で全方向に歩くようにしている。(p.74)



○戦術に特許はない


・「これが俺の戦い方だ」といって固執していると、流行りが終わったり、その戦い方が通用しなくなったりしたとき、大きな壁にぶつかってしまう。
だから、戦術や戦略も常に変化、進化させる必要がある。昨日よりも今日。どんどん新鮮なものを取り入れて、古いものを次々と刷新するべきだ。
自分を高めるということは、何かを編み出したり、経験を積んだりすることで、自分の引き出しをいっぱいにすることではない。
より新しく、かつ良いものを生み出し続ける姿勢こそが、遥かに大事なことではないだろうか。(p.76)



○「気になったこと」をメモする


・人間と人間の勝負を繰り返している僕の場合は、人に対する気掛かりも多い。そして、どんな相手でも、無視するべきではないと捉えている。
1日に何試合も繰り返していると、「試合をしていても少しも面白くない。どうせ勝つし、別にやらなくてもいいか」と思えてしまう相手がいる。
あるいは、「どんな人間なのかよく分からないが、そこそこ勝てるから分析しなくてもいいか」と甘く見えてしまう相手もいる。
そういう甘い気持ちに負けてしまうと、後で必ずしっぺ返しを食らう。
面白いもので、大会で足をすくわれるような敗戦をするとき、負ける相手は以前に「まぁ、いいか」と軽視していたプレイヤーであることが多い。
相手に足元をすくわれないためには、ほんの些細なことでも必ずメモして、気掛かりを解消しておかなければならない。(p.86)



目的と目標は違う


ゲームメーカー「カプコン」公認の大会で4連覇がかかっているときに、精神を極限まで追い詰めて、それまでは1日15時間以上、寝るのも食うのも惜しんでゲームの練習していたが、その大会で負けたことによって、そういう努力の仕方は短期で考えればいいかもしれないが、長期で考えれば体調管理に悪く長続きするはずがなく、
自分が間違った努力をがむしゃらにしていたと気づく梅原氏。


当時の僕は、苦しいことを我慢することのみが真の努力だと思っていた。ガムシャラに時間を割いたり、数をこなしたりするのは、自分を痛めつけているだけだと気づけなかった。自分のなかに、こうすれば成長するという論理的な裏付けや確証がないにもかかわらず、自分を痛めつけることが一番の薬になると勘違いしていたのだ。
それに間違った努力は強迫観念も生んでしまう。
「こんなに頑張っているんだから結果が出るはずだ。これだけやって結果が出ないのは世の中がおかしいからだ。」そんな歪んだ思考になってしまう。(p.182~183)



そして、正しい努力はこうだと説く、


努力には人それぞれ、適度な量や限度が決まっていると思う。
例えば、いろいろな障害を越えてゴールを目指すレースがあったとする。その途中に壁がある。殴って壊れる壁もあるだろう。
しかし、殴っても絶対に壊れない壁だったら、そんなものはよじ登ればいい。近くに梯子があるかもしえない。ノブをひねればドアが開くことに気づく程度の問題かもしれない。多角的に考えれば、きっと攻略法は見つかる。
それなのに、とにかく根性で殴り続ければ先に進めると思い違いをすることがある。
確かに、ガムシャラな努力で先に進めることもあるだろう。しかし、人間の力くらいではビクともしない壁がある。
それこそ人間の手には負えない才能の壁だ。そんなとき、「俺の才能はこんなものか・・・」と落ち込む必要はない。
それよりも頭を使って考えるべきだ。殴って壊れない壁なら、別の方法を探せばいい。
考えれば、もしかしたら壁を越える必要すらなくて、迂回する道を作るほうが早いかもしれない。
才能を超える努力とは、そういう突拍子もないコペルニクス的な発想の転換も必要だ。
考えることを放棄して、ただ時間と数をこなすのは努力ではない。それはある意味、楽をしているとさえ言える。
頭を使って考えることの方が苦しいから、それを放棄してガムシャラに突き進んでいるのだ。(p.183~184)



大切なのは、量ではなく質であって、常に高いレベルをキープして、コンスタントに結果を出そうとするならば、
自分の限界を超えた練習は効率的に良くなくて、短い時間であっても、成長や進歩と思える小さな発見が
あればいいというのが梅原氏の持論だ。そして、現在では、1日3時間の練習で、日々の研鑽は十分だと語る。

持続可能な努力のためには、目標はあくまで目標で、目的と混同してはいけないということを知る必要があり、
大会で勝つことや賞金を目標にするのはいいが、目的にした場合に限って、それにとらわれてしまって、梅原氏は、なかなか勝てないらしい。
そこで、梅原氏は、自分の目的を練習から得られる日々の成長と決め、個々の試合の勝ち負けにはこだわらないことにしているため、勝っても喜ばないし、負けても落ち込まないという。
むしろ、それが成長の邪魔だと考えている。


矛盾するようだが、結果に固執しないと結果が伴う。実体験として持っているので、そのことはよく分かっている。
いま、大会に出場するときに僕が抱いているのは、自分のプレイを見てほしいという思いだけだ。
(中略)
その結果、勝率は「勝ち」を意識していた頃よりも高くなってる。(p.192)
(中略)
いまの僕は大会に重きを置いていない。あの大会で勝ちたいと思うこともほとんどない。大会を重視する行為は、自分の成長のリズムを崩すことを知っているからだ。
目標に過ぎない大会に固執せず、目的である自身の成長に目を向けている。それが「勝ち続ける」ことにつながっている。(p.193)



努力の量を量るならば、その努力を10年継続することができるか?で考えれば、自分にとって厳しくもなく、甘くもない1日の努力する適量が見えてくるとも言っている。


適度な頑張りを続けて毎日を心地よく過ごすことが大事である。人生に区切りを求めるのではなく、継続する。
(中略)
何かを目標に、ある一定の時期だけ頑張っている、目標がすべてになってしまう。(p.214)



だからこそ、梅原氏は休みなどなくても全然構わないし、毎日が幸せらしい。


ウメハラのサイクル


毎日のサイクルは決まっていて、ゲームで対戦するのは、6時間ぐらいがベストと考え、そこに練習や分析の時間も加えて、少し長めになるという。


10時:起床
夕方まで筋力トレーニングをすることもある。連載中のコラムを書くこともある。
人と会ったり、打ち合わせをしたり、とにかく忙しく過ごす。時間が空いて何もしないという日はほとんどない。

17時:ゲームセンターに出かける
新宿のゲームセンターに1時間以上懸けて行き、顔見知りの友達と対戦をする。

24時:家に帰る
新宿から自転車で帰宅。自転車は運動不足解消になるし、軽い運動をしているときにいいアイディアが浮かぶことが多い。

27時:就寝
家に帰ってから風呂に入り、軽く調べものをして寝る



大会が近づいても、サイクルは変えないことで、バランスを崩さないようにしているという。
だが、サイクルを作るのもいいが、そのサイクルに縛られるのは好ましくない。別の予定をあえていれて、
翌日早めに起きるようにすることもあるらしい。




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