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山本一郎氏と中川淳一郎氏の対談 ~リテラシーの低いネトウヨが作り出す「バカの論壇」に大した力はない~ 

雑誌SAPIO(2012年8月29日号)がネトウヨ亡国論と挑発的なタイトルでネトウヨの特集をしていて、そのなかでも、リテラシーの低いネトウヨが作り出す「バカの論壇」に大した力はないと題して、山本一郎氏と中川淳一郎氏の対談が掲載されていたので、そこからめぼしいものを掲載していく。



最近のネトウヨ




中川: ここ数年、ネトウヨ関連の事件が頻発していますが、やはり強烈に印象に残っているのは昨年のフジテレビデモですね。

山本: あれはネトウヨの思考パターンを象徴する出来事でしたね。

中川: そう。まずは「フジテレビは過渡に韓国コンテンツを流している」とネトウヨの間で問題になって、「フジテレビは、在日コリアンないしは韓国に支配されている」という議論が2ちゃんねるなどで巻き起こった。

(中略)

フジテレビは「韓国コンテンツが安い」という経済的合理性で動いているだけなんですけどね。以前、朝日新聞の取材を受けた時にそうコメントしたら、今度は「中川淳一郎は在日韓国人に認定」だそうです(笑)。

その時、山本さんと出演する予定だったイベントに爆破予告がありましたね。

(中略)

他にもおかしかったのが、オーストリアの教科書で日本界の表記が「東海」になることが決まったとかで、ネトウヨはオースト”ラ”リアと勘違いして、オージービーフの不買運動呼びかけた(笑)

(中略)

ちゃんとニュース読めよって話ですよ。彼らに言わせるとネットの情報はフェアで、既存メディアはアンフェア、偏っているということらしいですが、ネットの情報なんてソースのほとんどが新聞社とか通信社の記事だっていうことも知らない。




すぐに陰謀論にいきがち




山本: ネトウヨがよく使う「マスコミはなぜ報じない」っていうフレーズがあるけれど、ほとんどの場合、報じているんですよね。
単に彼らが新聞を読んでいないだけ。そして、ネトウヨに共通するのがコミュニケーション能力の低さです。
社会性がないため、実社会ではありえない陰謀論に簡単にひっかかる。

中川: 陰謀論大好きですよね。特に「電通」はよくやり玉にあがる。広告代理店なんてクライアントの顔色窺うので精一杯で、陰謀なんて仕掛けられるはずがないのに。

山本: だいたい、陰謀というのはペラペラ話してはいけないものです。私は何人も広告代理店の人を知っていますが、皆「あの仕事は俺がやった」とかまぁよくしゃべりますよ。
実社会の経験があれば、そんなふうに、陰謀なんてないと判断できるんですが、彼らにはそれがない。




韓国ネタじゃないと盛り上がらない




山本: 一方で、中国人の女優が日本蔑視発言をしてもネトウヨはそこまで騒がない。韓国相手じゃないと盛り上がらないのが彼らの特徴で、基本的に反韓が中心なんですよね。

中川: 確かに。レディー・ガガやジョニー・デップが来日してテレビがかなりの放送時間を割いても、ネトウヨは「テレビ局がアメリカに支配されている」とは絶対に言わない。
それが韓国になると俄然やる気になる。情報発信という面では韓国への暴言が連発されるし、情報収集の面では、”韓国は日本に劣っている”というデータ、記事を必死に集めますよね。ちなみに私が編集者として関わっている「NEWSポストセブン」で、「男性器、日本人は13センチで韓国人は9.6センチ」という記事を載せた時は爆発的にアクセス数が伸びた(笑)

(中略)

ネトウヨが中国に対しては比較的あっさりしていて、韓国だけを叩く理由は、多分、近親憎悪なんでしょうね。日本にとって、どこが一番近い国かというと、やっぱり韓国ですから。




ネトウヨの実態




山本: ある仕事でネトウヨの政治姿勢を調査したのですが、実数としてネトウヨは40万人ぐらいいるようで、数百人のモニターを定点観測したところ、9割以上が僕らの想像していたネトウヨに近い、というかそのものだった。

中川: 貧乏だと?

山本: ヒアリングでは所得でいうと年収150万円前後の人たちが70%以上を占めていた。30代が一番多いですが、最近は20代も増えていて、65歳以上も結構いた。
パソコンの前に張り付いていて、非正規雇用だったり、仕事が見つからないという人だったり、その多くが、”報われない日本人”である自分を慰めるために、日本人としての優越感を感じられるものを欲している。
「俺はお前らよりも上なんだ」と言いたいがために韓国を叩いているようなところがある。

中川: 自分がみじめな生活をしているのはすべて在日コリアンのせいだ、と責任転嫁しているところがありますね。ネトウヨの年収が低いのだとすれば、在日コリアンのせいじゃなく、一生懸命勉強して東大に行かなかったお前のせいだと言いたい。今すぐハローワークに行け!




ネトウヨを生み出す根源




中川: 少々暴言を吐きますが、昔はバカって世の中で発言できなかったんですよ。新聞や雑誌に登場するにはそれなりに仕事の実績や才能が必要ですから。でもネットの登場で、誰でも自由に発言できるようになってしまった。ネットが罪つくりなんです。リテラシーの低い者同士が同調して「バカの論壇」ができあがってしまったことが、ネトウヨ問題の本質です。

山本: 確かに自分と同種を見つけやすくなった。ウェブは自分にとって気持ちのいいインターサイクルを作る力を持っていて、その内側では意見の同調圧力が非常に強く、反論する者はバンバン叩かれる。じゃあ、叩いている奴はリアル社会でもそんなにすごいヤツなのかというと、むしろ逆。年収が少なく、友人もほとんどいないという弱者が大勢を占めている。
彼らのネトウヨの人数も社会全体から見れば非常に少なくて、むしろネトウヨが嫌いだというアンチネトウヨのほうが圧倒的に多いですよ。




ネトウヨの発言力と影響力の差




中川: ネトウヨって、ネット上での発言力が強いから大きな勢力のように見えるんですが、単に暇で時間があって、お金がないから無料のネットにかじりついているだけ。

山本: コメント数が多いので大勢いると勘違いする。ネトウヨのツイッターを見るとそれが明白で、ツイート数は異常に多いのに、フォロワーの数が少ない。

中川: ツイート数が3万でフォロワー数が30とかね。彼らを過大評価して、ネットで人気があると勘違いして大失敗したのが麻生太郎。
09年の総選挙のとき、秋葉原で第一声を挙げて大惨敗した。政治やメディアに関わる人たちからすると、この選挙はネトウヨが無視できない勢力になるかどうか判別する一つのリトマス試験紙だったと思うんですよ。

山本: 結局、実数が少ないうえに、ネットでうねりを起こして多くの支持を集める力もないことがバレてしまった。いわゆる「敵に回すと面倒くさいけれど、味方にしても頼りない」という人たちなんです(笑)




デモに参加すると”卒業”をする人




山本: ネトウヨの一部は、現実社会でデモや抗議行動を積極的に行っているけれど、さらに進化して「右翼活動家」になる人は数えるほどしかいない。

中川: ネトウヨは保守思想や皇室に対しても、ほとんど関心がありませんね。佳子様、眞子様に萌えるとかその程度で、腹が据わってない右翼活動なんです。

山本: 面白いのは、ネトウヨの人たちがデモに参加し始めると、てきめんにネット依存率が下がっていくこと。定点取材では、1日8時間以上ネットに接触していた人が、デモに参加した後から6時間以下、5時間以下に減るというケースが多い。余った時間は何をしているですかと聞くと、「ハローワークに行くようになりました」とか「アルバイトを始めました」とか、社会化しているんですよね。
デモに参加して、ウェブ以外で人との触れ合いを持つことがものすごく影響するようです。

(中略)

彼らには彼らなりの正義があり、日本人はかくあるべきとの強い感情を持っていて、すべて否定すべきではないと思うんです。
彼ら自身の社会的立場が弱く、これからの人生も非常に微妙だということを含めて言うと、可哀想である反面、社会化させた上で、彼らの持つ正義感をポジティブに活かす方法があるんじゃないかと思います。



ほかにも、ネトウヨに対しては、ジャーナリストの安田浩一氏、桜井よし子氏、軍学者の兵頭ニ十八氏、日本大学教授の福田充氏、一水会顧問の鈴木邦夫氏、大阪大学大学院准教授の辻大介氏のデータ分析、小林よしのり氏の漫画などその姿勢に疑問を抱きつつ、それが良い方向に向くことを願うような意見が述べられていて必見。



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