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梅原大吾氏の勝ち続ける意志力の書き起こし


プロゲーマーの梅原大吾氏の著作「勝ち続ける意志力」の中から、書き起こし。負けず嫌いの性格と周囲への反発、大会で世界一になり、ゲームを辞め、麻雀、介護、そして、プロ・ゲーマーになり現在に至るまでを自伝的に語っている部分と、その経験に裏打ちされた強さを秘密を記している。

梅原の流儀


○特定のスタイルを作らないようにしている


・勝負の本質は、その人の好みやスタイルとは関係のないところにある。勝つために最善の行動を探ること。
それこそが重要なのであって、趣味嗜好は瑣末で個人的な願望に過ぎない。 (p.56)

・自分の得意なものを捨てて、いかに勝つか。そこを追求する。「この技ができるから細かいことはいらない」と考えるのではなく、
自分の得意な技があったとしてもそれに頼らず、どんな状況でも勝てる方法を探るべきである。(p.57)



○勝ち続けるには


・勝ち続けるためには、勝って天狗にならず、負けてなお卑屈にならないという絶妙な精神状態を保つことで、
バランスを崩さず真摯にゲームと向き合い続ける必要がある。(p.57)

・どれだけ勝とうが負けようが、結局は誰もがひとりの人間に過ぎず、結果はそのときだけのものだ。
勝敗には必ず原因があり、結果は原因に対する反応でしかない。刹那的な結果に左右されず、勝てるように
なるための努力を怠っていいはずがない。そう考えることができれば、バランスが崩れるようなことはない。(p.58)

・一時の感情に流されるのではなく、事実を受け止めて分析することが大事なのである。(p.59)



○迷う力


・センスや運、一夜漬けで勝利を手にしてきた人間は勝負弱い。
僕はこれまで頭の回転が速く、要領が良く、勢いに乗っていると思われる人間と何度も戦ってきたが、ただの一度も負ける気はしなかった。
それはなぜか。彼らと僕とでは迷ってきた量が圧倒的に違うからだ。
(中略)
僕はこれまでの人生で何度もミスを犯し、失敗し、そのたびに深く考え抜いてきた。だから、流れに乗って勝利を重ねてきただけの
人間とは姿勢や覚悟が違う。(p.59)



○裏技を使わない


・最強ではないが楽に勝てる方法はたくさんある。しかし、そんな方法を使って僕が戦う意味がない。だから、誰にでもできる戦法は選ばないし、それによる不利を苦とも思わない。遠回りすることでしか手に入れることのできない強さがあると信じているからだ。(p.60)

・便利で簡単な戦法を選んでしまうと、確実に成長が止まってしまう。それは間違いない。
それでは10の強さは手にできるが、そこが行き止まりだ。(10とは一般的な努力で到達できる最高点ということだ)。
僕は10の人間に勝つために頑張っている。そんな僕が10では意味がない。だから、時間がかかっても、バカにされても、11、12、13の強さを目指す。(p.63~64)

・便利な技というのは応用が利かない。その技がすべて。つまり、自分自身は何も成長していない。
システムに頼っているにすぎず、自分は少しも工夫していない。だから、便利な技が通用しなくなったとき、技自体がなくなってしまったときにはどうすることもできない。一方で便利な技に頼らず、ゲームの本質を理解しようと努力してきた僕は、その技が使えなくても、キャラクターが変わっても、少しも動じることがない。(p.65)


                                           
○「人読み」に頼らない、弱点を突かない


・相手の癖や行動を記憶して、それに対応した戦いをする「人読み」という技術がある。戦う相手の特徴や癖を分析して、弱点を突くような戦い方だ。
(中略)
ただし、その戦法はその相手にしか通用しないため、きわめて個人的な限定的な強さとなってしまう。
つまり、「人読み」に特化している以上、自分自身の成長はないということになる。
(中略)
本来的な強さとは、相手の動きが読めてもそこを突かず、己の実力で勝つことでこそ磨かれていくものだ。
読めるからといって、それで勝てるからといって「人読み」に頼り、技術や知識を底上げすることを怠ると、別の強い相手との対戦で必ず苦戦を強いられることになる。
(中略)
弱点を突いて勝つ戦法は、勝負の質を落とすような気さえする。その対戦相手は自分を成長させてくれる存在なのに、その相手との対戦をムダにすると感じるのだ。だから、弱点を突かず、むしろ相手の長所となる部分に挑みたい。(p.68)  

                                           

○王道、必勝法もない


・格闘ゲームの世界で先頭を走り続けてきた僕は、やはり教えてもらうことができない。
いつも、ひとりで道を切り拓いてきたからだ。自分にどれだけのポテンシャルがあるのか、どうすればそれを生かせるか、持ち味を伸ばす練習方法は何か。すべて自分で考えてきた。監督やコーチがいないぶん、責任はすべて自分にかかってくる。
勝とうが負けようが、誰かに責任を押しつけることはできない。だからこそ、腹を括って選んだ道を突き進む。
それはつまり、「自分をどこまで信じられるか?」とう究極的な自問に答え続けなくてはならないということだ。
僕の場合、行動を惜しまないということしか信じていない。(p.72)
(中略)
「梅原大吾の最大の武器は何か?」
そう聞かれたら、
「どれだけ殴られても、諦めずに起き上がって戦うところ」
自信をもってそう答える。だから、練習においてはすべての可能性を試していくような取り組みしかできない。
必勝法はないと確信しているからこそ、次から次へと手を替え品を替える。(p.73)
(中略)
普通、人はこっちの方向に何かあるはずだと当たりをつけて進むものだと思う。しかし、僕の場合は自分の足で全方向に歩くようにしている。(p.74)



○戦術に特許はない


・「これが俺の戦い方だ」といって固執していると、流行りが終わったり、その戦い方が通用しなくなったりしたとき、大きな壁にぶつかってしまう。
だから、戦術や戦略も常に変化、進化させる必要がある。昨日よりも今日。どんどん新鮮なものを取り入れて、古いものを次々と刷新するべきだ。
自分を高めるということは、何かを編み出したり、経験を積んだりすることで、自分の引き出しをいっぱいにすることではない。
より新しく、かつ良いものを生み出し続ける姿勢こそが、遥かに大事なことではないだろうか。(p.76)



○「気になったこと」をメモする


・人間と人間の勝負を繰り返している僕の場合は、人に対する気掛かりも多い。そして、どんな相手でも、無視するべきではないと捉えている。
1日に何試合も繰り返していると、「試合をしていても少しも面白くない。どうせ勝つし、別にやらなくてもいいか」と思えてしまう相手がいる。
あるいは、「どんな人間なのかよく分からないが、そこそこ勝てるから分析しなくてもいいか」と甘く見えてしまう相手もいる。
そういう甘い気持ちに負けてしまうと、後で必ずしっぺ返しを食らう。
面白いもので、大会で足をすくわれるような敗戦をするとき、負ける相手は以前に「まぁ、いいか」と軽視していたプレイヤーであることが多い。
相手に足元をすくわれないためには、ほんの些細なことでも必ずメモして、気掛かりを解消しておかなければならない。(p.86)



目的と目標は違う


ゲームメーカー「カプコン」公認の大会で4連覇がかかっているときに、精神を極限まで追い詰めて、それまでは1日15時間以上、寝るのも食うのも惜しんでゲームの練習していたが、その大会で負けたことによって、そういう努力の仕方は短期で考えればいいかもしれないが、長期で考えれば体調管理に悪く長続きするはずがなく、
自分が間違った努力をがむしゃらにしていたと気づく梅原氏。


当時の僕は、苦しいことを我慢することのみが真の努力だと思っていた。ガムシャラに時間を割いたり、数をこなしたりするのは、自分を痛めつけているだけだと気づけなかった。自分のなかに、こうすれば成長するという論理的な裏付けや確証がないにもかかわらず、自分を痛めつけることが一番の薬になると勘違いしていたのだ。
それに間違った努力は強迫観念も生んでしまう。
「こんなに頑張っているんだから結果が出るはずだ。これだけやって結果が出ないのは世の中がおかしいからだ。」そんな歪んだ思考になってしまう。(p.182~183)



そして、正しい努力はこうだと説く、


努力には人それぞれ、適度な量や限度が決まっていると思う。
例えば、いろいろな障害を越えてゴールを目指すレースがあったとする。その途中に壁がある。殴って壊れる壁もあるだろう。
しかし、殴っても絶対に壊れない壁だったら、そんなものはよじ登ればいい。近くに梯子があるかもしえない。ノブをひねればドアが開くことに気づく程度の問題かもしれない。多角的に考えれば、きっと攻略法は見つかる。
それなのに、とにかく根性で殴り続ければ先に進めると思い違いをすることがある。
確かに、ガムシャラな努力で先に進めることもあるだろう。しかし、人間の力くらいではビクともしない壁がある。
それこそ人間の手には負えない才能の壁だ。そんなとき、「俺の才能はこんなものか・・・」と落ち込む必要はない。
それよりも頭を使って考えるべきだ。殴って壊れない壁なら、別の方法を探せばいい。
考えれば、もしかしたら壁を越える必要すらなくて、迂回する道を作るほうが早いかもしれない。
才能を超える努力とは、そういう突拍子もないコペルニクス的な発想の転換も必要だ。
考えることを放棄して、ただ時間と数をこなすのは努力ではない。それはある意味、楽をしているとさえ言える。
頭を使って考えることの方が苦しいから、それを放棄してガムシャラに突き進んでいるのだ。(p.183~184)



大切なのは、量ではなく質であって、常に高いレベルをキープして、コンスタントに結果を出そうとするならば、
自分の限界を超えた練習は効率的に良くなくて、短い時間であっても、成長や進歩と思える小さな発見が
あればいいというのが梅原氏の持論だ。そして、現在では、1日3時間の練習で、日々の研鑽は十分だと語る。

持続可能な努力のためには、目標はあくまで目標で、目的と混同してはいけないということを知る必要があり、
大会で勝つことや賞金を目標にするのはいいが、目的にした場合に限って、それにとらわれてしまって、梅原氏は、なかなか勝てないらしい。
そこで、梅原氏は、自分の目的を練習から得られる日々の成長と決め、個々の試合の勝ち負けにはこだわらないことにしているため、勝っても喜ばないし、負けても落ち込まないという。
むしろ、それが成長の邪魔だと考えている。


矛盾するようだが、結果に固執しないと結果が伴う。実体験として持っているので、そのことはよく分かっている。
いま、大会に出場するときに僕が抱いているのは、自分のプレイを見てほしいという思いだけだ。
(中略)
その結果、勝率は「勝ち」を意識していた頃よりも高くなってる。(p.192)
(中略)
いまの僕は大会に重きを置いていない。あの大会で勝ちたいと思うこともほとんどない。大会を重視する行為は、自分の成長のリズムを崩すことを知っているからだ。
目標に過ぎない大会に固執せず、目的である自身の成長に目を向けている。それが「勝ち続ける」ことにつながっている。(p.193)



努力の量を量るならば、その努力を10年継続することができるか?で考えれば、自分にとって厳しくもなく、甘くもない1日の努力する適量が見えてくるとも言っている。


適度な頑張りを続けて毎日を心地よく過ごすことが大事である。人生に区切りを求めるのではなく、継続する。
(中略)
何かを目標に、ある一定の時期だけ頑張っている、目標がすべてになってしまう。(p.214)



だからこそ、梅原氏は休みなどなくても全然構わないし、毎日が幸せらしい。


ウメハラのサイクル


毎日のサイクルは決まっていて、ゲームで対戦するのは、6時間ぐらいがベストと考え、そこに練習や分析の時間も加えて、少し長めになるという。


10時:起床
夕方まで筋力トレーニングをすることもある。連載中のコラムを書くこともある。
人と会ったり、打ち合わせをしたり、とにかく忙しく過ごす。時間が空いて何もしないという日はほとんどない。

17時:ゲームセンターに出かける
新宿のゲームセンターに1時間以上懸けて行き、顔見知りの友達と対戦をする。

24時:家に帰る
新宿から自転車で帰宅。自転車は運動不足解消になるし、軽い運動をしているときにいいアイディアが浮かぶことが多い。

27時:就寝
家に帰ってから風呂に入り、軽く調べものをして寝る



大会が近づいても、サイクルは変えないことで、バランスを崩さないようにしているという。
だが、サイクルを作るのもいいが、そのサイクルに縛られるのは好ましくない。別の予定をあえていれて、
翌日早めに起きるようにすることもあるらしい。




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梅原大吾氏のインタビュー書き起こし


ZAi FX!という為替関連のサイトの企画でゲーマーの梅原大吾氏に、インタビューしたYouTubeの動画が面白かったので書き起こしました。

試合に臨むときに意識している心構えは?


- 緊張はしますか?


梅原: 緊張はします。経験は積んできたので、訳が分からなくなることは今はないですね。ちょうどいいぐらいの緊張感はあります。
心構えか分からないけれど、当たり前のことをするしかないですね。結果というのも必ず強いほうが勝つわけではないし、ベストなプレーをしても、相手がミスしても、相手のほうが勝ってしまうこともあるし、正しい判断をした先にどういう結果が待っているかってのがゲームなんですね。正しい判断をしたでも、それで結果がどうなるかは分からない。でも、良い結果が出やすい行動をとったはずだって世界なんですよ。
だから、怖いんだけれどベストの選択をする。



成功するまでに諦めないモチベーション維持の方法などありますか?


諦めようと思ったことはありますか?という質問対して、それはないという梅原氏。


梅原: 諦めさせてくれって思ってるんですよ。子供の時からなんでも我慢強かったんですね。痛い思いをしても泣かないし、勝負だったら勝つまでやる。我慢して我慢して良い結果が待っていたという経験が一度でもあれば、頑張ろうという気になるんですけど。世界チャンピオンだから、複雑なことをやっていると思われるんですけど、本当に簡単なことからやっています。
みんなが複雑なゲームをやっているときも、簡単なことから、ちょっとずつ覚えていくんで、最初はみんなびっくりしますね、こんなスローペースでやっていくんだって。



勝つための方法はどのように身につけたか



梅原: 自分の失敗と人を観察することですね。うまくいっている人がなんで今うまくいっているのか、それは本人も自覚していない場合が多いんですけど、常に法則性を探すんですね。この人、個人はうまくいっただけじゃなくて、この人はうまくいってる、じゃあ、この人とほかの人の違いはなんだろう、もしくは、うまくいっている人と別のうまくいっている人の共通点はなんだろう、と共通点探しをやっていると、なんとなく見えてくるものがあって。これが勝つために必要な要素なんだろうなって。



ゲームに対して偏見を持つ周りの目や世間体などは気にしますか?



梅原: めちゃくちゃ気になります。昔は、誰よりも周りの目を気にしてたと思いますね。
もっとほかのもの好きになれば、堂々とやれるのにって。ただ、そこで、それが恥ずかしいといって辞めちゃうと、新しいことを何もやれないじゃないですか。そのときに、天秤にかけるんですね。人の目と自分がやりたい、こうなりたいものを天秤にかけて、やっぱり、なりたい自分の方が大事だろうと。



孤独を感じたことはありますか?



梅原: 特にプロ1年目はなんて孤独なんだろうと思っていて、1日16時間ぐらいやっていて、目も痙攣してるし、やばいなと思って、自分なりに距離感を出そうと思いました。1回はもうがむしゃらに体調崩すぐらいやってみて、こんなに頑張っちゃだめだって気づくじゃないですか。



ゲームに勝った時、負けた時のそれぞれのメンタル状況を教えてください



梅原: 勝ったときほど、俺はチャレンジャーなんだと思い込ませるようにしています。勝つとマークされるですよ。絶対。
だからどんどん自分が不利になっていく。勝てば勝つほど勝ちづらくなっていくと思うんですよ。だから、勝ったときほどヤバイと思うようにしています。
負けたときは、自分に関すると楽ですね。だって対策立てればいいだけですから。勝っている日ほど練習時間を増やしたりだとか、甘えないようにして、ゴールがない勝負をしている人は勝ちに喜びを見出しちゃダメですね。
成長に喜びを見出さないとダメですね。



新しいゲームに望む時の心境は?



梅原: どこに勝ちを感じているかってことなんですよね。実績だとか積み上げてきたものに価値を見出していたら、すごく抵抗があるじゃないですか、だけど、これを通して自分が学んだことしか価値がないと思うんですよ。
そのゲームをプレイをして上手いということには何の価値もなくて、これだけゲームを練習する過程でこんな発見があった、というのを大事にしているんで、そのゲームが終われば何の未練もなく。



弟子にしてほしいという人が出てきたら?



梅原: 勝手に見て、って(笑)教わっていいこともありますけど、自分で考えなきゃいけないことで、教えちゃうと、次にまたどうしようかなってときに、また、俺に聞けばいいやとなっちゃうんで、
それだと、新しいゲームには全く通用しないですよね。なるべく自分で考える努力をして、言葉で聞くんじゃなくて、見て覚えたほうが自分で考えるんでいいかなと思うんですね。口で説明できないことのほうが多いんですよゲームって。
勝てる人が1割ぐらいって聞いたんですよ、FXって。麻雀もそうなんですよ。みんな1割に到達しようとしている人は誤解するんですけど、1割の人たちは本当の勝ち方はいってないよ、ってことなんですよ。
1割の人は勝つ方法を教えてくれますけど、それは教えてもいい情報で、そこを誤解しちゃダメですね。
基本は本から学んだほうがいいですよ。そのほうが効率が良いんで。その先は自分なりの攻略法を見つけていかないと1割の人にはなれないんで。



今後はどうしていきたいですか?



梅原: やっぱりプレイヤーとしてやっていきたいという気持ちは強いんですよね。辞めるんだったら、ちゃんと負かされたいというか、こんな強い奴がいるんだったらもう辞めていいだろうと思っているんですけど、別の形でのプロも見つけていかないといけないんじゃないかと思ってもいるんですけど。
そこは自分にとっても課題ですね。プロとしてどういう在り方があるのか、それはプレイヤーとしてではなくて。



インタビュー動画
葉那子のFX道!世界のトップゲーマー・梅原大吾(ウメハラ)に聞く!-1
http://www.youtube.com/watch?v=gQqRXEnaUr4
葉那子のFX道!世界のトップゲーマー・梅原大吾(ウメハラ)に聞く!-2
http://www.youtube.com/watch?v=A29Y9UIH3H4
葉那子のFX道!世界のトップゲーマー・梅原大吾(ウメハラ)に聞く!-3
http://www.youtube.com/watch?v=NJANfrOFoAs

インタビューを元にした記事
世界のトップゲーマー・梅原大吾に聞く!(1)
勝負の世界で勝ち続けるためのメンタル力
http://zai.diamond.jp/articles/-/136487
世界のトップゲーマー・梅原大吾に聞く!(2)
勝敗に執着せず、成長に喜びを見出すべし!
http://zai.diamond.jp/articles/-/136763
世界のトップゲーマー・梅原大吾に聞く!(3)
常に新しいことにチャレンジする姿勢
http://zai.diamond.jp/articles/-/137028




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ダウンタウンを越えるのは誰だ!?


クイックジャパン104号は「ダウンタウンをやっつけろ」というタイトルで、ダウンタウン特集をやっていたので、これは書かなくてはと思い、タイトル通りそれに関連する部分を抜き出して書き起こす。
ただ、なぜかダウンタウンDX中心の特集だったのでダウンタウン特集というには物足りなさを感じた。

まずは、松本人志さんのインタビュー内からの抜き出し。

刀一本でもう一度、一回戦から始めよう



倉本: 松本はよく、「面白いヤツどんどん出てきてほしい」って言うてるやんか。「オレをおびやかしてほしい。
オモロかったらオモロいって言うし。ずっと待ってんねん」って。でも一方で、「いろんなことやってもうたからな。踏んで踏んで、すべてを踏み尽くすようにやってきたから、(出てこないのは)自分のせいでもあるな」とも言うてる。
それともうひとつ、五年くらい前にな、「今、この状態で自分が若い芸人として出てきたら、
まだ踏むところあるで」って言うたんや。
つまりね、それは「ダウンタウンを倒すのは自分しかいない」ということでしょ。

西田P: 僕もその話を聞いていました。「これだけ芸人が交通渋滞を起こしている状況で、もし松本さんが十八歳だったら、それでもお笑いやりますか?」という質問に「もう一度やりたい」と言いはったんです。

倉本: 今、それ聞いて、どう思う?

松本: やりたいよ!そんなの。そんなん、やりたいよ。

その理由を教えてもらえませんか。

松本: だって、めっちゃ面白いじゃないですか。まったくの無名からやっていくわけでしょ?
オレらの頃ってお笑いが戦国時代みたいに混沌としていたけど、今はもう平安みたいに秩序ができてしまっている。
この中で、刀一本でどう戦うか。それは面白いですよ。それはやりたい。ここからもう一度、一回戦を始めようという狂ったヤツが出てくるのは凄いことでしょ。

かわら: 今だって、若い芸人の子らは戦やと思ってるよ。

松本: いやー、あんなもんは戦でもなんでもない。闘ってないやん。「あえて家賃高いところに住んだら仕事が増える」とか、「名前変えたら売れる」とか、いまだに真顔で言うてるヤツもおるけど、そんなんモデルがあってやってる時点でダメなんです。
オレらの時は、全部感覚でやっていたから。今の子らは、いろんな人の手本を見てやってるでしょ。参考書に従ってやってるうちは、その著者を抜くことは絶対にできない。

倉本: 前に「”破綻している天才”なんてベタすぎる。そんなヤツになるのはイヤや」って話をしてたな。
”破綻のない天才”のほうに行きたいって。それも「今までになかった道を行く」という話やんか。

松本: 破綻したら天才、みたいに言われるけど、それも結局、過去のルールに縛られてるだけやもんね。

松本さんとしては、十八歳に戻れるとしたら、丁々発止がしたい?

松本: したいですね。ごぼう抜きの気持ちよさというかね。

西田P: これだけやり尽くされたのに、まだ新しい形なんてあるんですかね。

倉本: 三十年前にダウンタウンが出てきた時も、「お笑いの形はもうこれしかない」みたいな状況だった。
当時のお笑いが最終形やとみんな思ってたもんな。
そこでダウンタウンが出てきて、全然違うことやって、「こんなの笑いやない!」とか言われながら、それを壊した。
だから今も、本当は壊せるはずなんです。そこに挑んでるヤツがおらへんだけで。

松本: 壊せるはずなんですけど、オレらは、「壊したろ」と思ってやってきたわけじゃないんです。
ただ作り続けてきたんです。壊したろと思ってやったら、たぶん自分が潰れてたでしょうし。

倉本: もう他にお笑いの角度がないぐらい、放射状に全部埋めてやろうかと。それをずっとやってきたからね。
そして、さっきの手本の話でいえば、ダウンタウンはとんでもなく分厚い笑いの教科書を書いてしまった。
でも今、さらにそれを変えようという、おかしな根性のヤツが出てきたらええやんか。

松本: ただ、今そんなの出てきたら、どうなんですかね?本当にそいつが面白くて、オレが「うわ、こいつオモロいやん」と認められるようなヤツじゃないんでしょうね、もう。「これ何がオモロい?」というヤツなんでしょうね。

倉本: 全否定したぐらいの。

松本: それもしょうがないちゃしょうがないんですよ。「こいつオモロいやん」とオレが思ってるようでは、オレを超えられていない。
でもどっかで現れるんやろなぁ。オレが全然面白いと思わないけど、えらいウケてるヤツが。

それが「ダウンタウンをやっつける」ということなんでしょうね

松本: こっちでやっつけられた感がない。たぶん、そういうことなんでしょうね。でもオレの先輩たちは
やっつけられた感はあったはずなんですよ。

倉本: 「ダウンタウンに負けた」とコンビ解散した紳助さんの行動なんて、そうやんか。

松本: やっつけられた感覚を持ってる人やから、漫才ではない部分では、その後もしっかり生き残っていたわけで・・・。
ただオレと紳助さんの芸歴の差ってたかがしれていて、七年、八年なんですよ。
オレにとってそれぐらい下の世代はとっくに出てきてるわけやから、次に相当面白いヤツが来る場合、やっぱりオレはそれを面白いと思えてないような気はする。



ダウンタウンとは山火事であると称して、起稿をした漫画家のうすた京介さんは、先人がやり尽くしてしまったことと、それに苦しむ後人について語っている。


僕がダウンタウンショックを受けたのは中学三年の時。ダウンタウンとウッチャンナンチャンとB-21でやっていた「THA MANZAI」の復刻版を観た時です。放送の翌日から僕らの間で「ダウンタウンすげ!!」と。その鋭いトゲのある笑いに、思春期の若者たちは見事にはまりました。衝撃でした。
それに比べると当時、漫画界は五年くらい遅れてるイメージがありました。

ギャグ漫画界は旧世代的なノリをずっと引きずっていました。今でこそ有名な吉田戦車さんですが、当時はまだ知る人ぞ知るみたいな存在でした。
僕は笑いの感覚って年とともに衰えていくというか、古くなっていくと思うんです。
自分が面白いと思っているものと、世間のそれとズレが出てくるというか。若いときのズレはプラスになりますが、自分ぐらいのキャリア(デビューして15年)になると、そのズレがマイナス方面に捉えられてしまう。
だから笑いひとつで何十年もやるのは羨ましい。

先人たちが道を作ってくれるからこそ僕らは歩いていけるわけだけど、例えば赤塚不二夫先生は道を踏み広げすぎて、どこに歩いていいか分からなくなった感じです。「オレが最初に思いついたんじゃないか」っていうことを、実際は赤塚先生が何十年も前にやっているんです。
それはダウンタウンにも当てはまるじゃないでしょうか。焼け野原で苦労している芸人さんも多いと思います。



しかし、松本さん自身はまだまだ焼けていない土地がある、ただ勝負している奴がいないだけ、と希望的なことを語ってくれている。しかし若手が質の高いネタをつくるだけではダメで、”ダウンタウン的なもの”という、より大きな得体の知れないものを越えない限り、ファンも許してくれないし、認めてくれないだろう。癖の強さというか、独自性というか、あれは○○の笑いと周囲に代名詞のように言われるものが必要だ。
ただ、ダウンタウンより上の世代のお笑いファンはダウンタウンを認めているかというとそれは分からない。
別に認めてもらうことが絶対条件ではないかもしれない。

同インタビュー内で、表現する土壌の現状について。

一度視聴率はとことん悪くなればいい



松本: うーん・・・テレビはなんとか今、しょうがないと思うんですよね。視聴者の目が肥えてちゃんと面白いことできたとして、「毎週1回、面白いことをやってくれ」と要求されたら、われわれの今の体力とスケジュールと情熱じゃ、週一回提供できないと思うんですよね。だからある意味、これぐらいでいいっちゃいいんです。
テレビに関していうと、僕らはね、ぎりぎりセーフの世代でまだいいんですよ。
でも僕らより下の子たちは可哀相やなと思いますね。これからテレビが今よりよくなるとは考えにくいんでねぇ。
どんどん垂れ流し番組が増えていくでしょうし、逆にテレビは垂れ流しのモンになっていって、その分、「テレビ以外のところでなんとかしたろ」とものを作っていくかもしれませんし。ただ、そこまで完全に確立されていないよねぇ。

倉本: その過渡期の仕事が「MHK」やったね。一番最初に感じてたのは「VISUALBUM」だったかもしれない。

松本: それこそ「VISUALBUM」だって、今でこそ芸人のバイブルみたいに言われているところもあるんですけど、出した頃は全然でしたからね。評価されたのは何年も経ってからで。このタイムラグがねぇ。
最近、テレビの視聴率が全体的に悪いじゃないですか。僕は、「ざまぁみろ、そりゃ悪なるわ、とことん悪くなったらええねん」と思っている部分があって。ゴールデンで一桁の視聴率がもっと当たり前になったら、テレビ局も「数字じゃないところに価値を付けんとしゃあないぞ」とやっと分かってくれるじゃないかな。そうしたらもうちょっとやりたいことができるようになるかもしれない。
今はまだ中途半端やんな。ちょっとスケベ根性あるやん。

たとえば突然、「家政婦のミタ」が視聴率取ったりしますよね。

松本: あぁいうのがあるからねぇ。「まだまだイケるやんけ」みたいになって、それでもええねんけど、結局「あれと同じことをやろう」となる。もっと違うもので何かやろう、とはならないじゃないですか。
そう考えると、「垂れ流し」と「ちゃんと作る」の二極化が進んだほうが、僕にとっていいんですよね。



テレビ以外の枠で考えると、自身もコントを作っていた第二日本テレビに代表されるネットからの発信が第一候補となるが、やはり影響力という点ではテレビに劣るし、すでに知名度もある分、鮮度は落ちる。ネットは、どちらかといえば、鮮度のある無名の素人が輝く場だ。それに、大衆から分衆化している現代では、難しいだろうが、そのリトル・ピープルに共通する部分をうまく発見し、集めたら、分衆を再大衆化することも可能かもしれない。
そして、小規模ながらも誰でも生放送サービスを用いて冠番組が持てる時代になったのだから、別にお笑い界以外からお笑いの新しいカリスマが出現してもなんら不思議はない。ただ、そこからのし上がる仕組みが現状としては出来上がっていなくて、単なる”生主”に止まるぐらいではないか。

参考までに・・・
鈴木おさむ×加地倫三「テレビについて考える」
http://d.hatena.ne.jp/notei/20111027/1319720859


次に、ダウンタウンとは大阪NSC第一期の同期で、現在は放送作家をしている前田政二さんに対するインタビュー内から。

いまだに目が合っている



前田さんが講師を務めるNSCの今について聞かせてください。「ダウンタウンを超えたい」という気概の生徒はいますか?

前田: 本気で言っているかどうかは分からないんですが、言葉に出すヤツはいますね。

生徒を後押しする講師として、どうアドバイスするんですか。

前田: そこはタイプがあるんで、ネタ見てからの感じになるんですけど・・・・。例えばダウンタウンっぽい、ブラックユーモアのネタを作ってる生徒に、「そのネタを完成させたいなら、昔のダウンタウンの映像を見て、間なり勉強してみろ」とは言えても、それ以上のアドバイスはできないです。
30%のダウンタウンらしさを、50%に引き上げるのは可能でも、ダウンタウンにはなれないので、養成所の生徒って、最初見た時、どれくらいのレベルまで行くか、だいたい分かるんですよ。
そこそこ行くなというのが、大阪と東京に各期で三組ずつはいる。さらに数年後、仕事でバリバリありつけてる姿がイメージできるのは、大阪と東京合わせて三年に二組ぐらい。その確率でいくと、やっぱりダウンタウンになれるヤツはいないんですよね。

当時のダウンタウンを見ている目で、今の生徒を見てるわけですから、説得力ありますね。
それで結局、生徒のほとんどがダウンタウンに憧れているのが現状だと

前田: 毎年千人以上の生徒が入学してきて、「ダウンタウンになりたい」というのが八割以上いる。
僕の子供もダウンタウンのファンで、腹抱えて笑っていますからね。まさか自分の子供が同期のファンになるとは(笑)。
嬉しいような悲しいような状態ですよね。要はまだダウンタウンをしのぐ才能が出ていないわけで。

どうして超えられないんでしょう。

前田: やっぱりボケの角度、頭の中の回転が全然違いますから。お笑いの感性に関して、
松本は誰も相手にしていないんじゃないですか。そしてそれを料理するツッコミの腕。
この二つはなかなか揃わない。細かいこと言うと、あの二人はいまだに目が合っているんですよ。
ギクシャクしてるコンビって、お互いの目を見なきゃと思いながらも、タイミングが合わない。
今でもダウンタウンはボケる瞬間、ツッコむ瞬間、目を合わせてます。

それぞれの能力が高いうえに、コンビネーションも磐石だと。前田さんから見て出会った頃の面白さがまだ持続している?

前田: そうですね。ただこれ僕だけかもしれないですけど、松本のコントを見ていて、「昔のほうがオモロかったんちゃう?」という瞬間がちょっとありますよ。いっぱい作りすぎて、突き詰めすぎて、自分でもよく分からなくなっている部分があるんじゃないか、と思うことがあって。



ただ、少ない確率で同等かそれ以上の才能があったとしても、以下のような条件も必要だろう。

出川哲朗が明かす「天下を取る芸人」に必要な3つの条件
http://d.hatena.ne.jp/notei/20111103/1320247764
1.一度でもひな壇に座ったらダメ
2.華があること
3.心中を覚悟した信頼できるスタッフがいること


こうなってくるとますますダウンタウンの不世出さを感じざるを得ない。かといって、一度パラダイムシフトをした者がもう一度それをできるか?というと他業種や歴史を見てもまずない。ガリレオが地動説を発表し、万有引力の法則を発見し、相対性理論を完成するみたいなことはないだろうし、短時間でいくつも変わることはなくて、それぞれの間には、タイムラグがある。そのときも、一組だけが出現するのではなくて、面白い人たちがどっと出た世代からさらに面白い奴が出るような状態だろうか。まぁ、人によっては、別にそんな立ち位置(カリスマ)は必要ない、面白いもの(コンテンツ)があればいいと言う人もいるだろうが、僕は、お笑い史の中でカリスマが紡ぎだすストーリーが見たい。



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一周目で次につながるチャンスを掴め スギちゃんに贈った芸人たちの生き残り戦略

アメトーークにて、オードリー若林さんが発起人となった企画。元・今が旬芸人。この中で、ゲストのスギちゃんが、番組を忘れてマジの質問をしたときに、ひな壇側の芸人も真面目に回答した部分を抜き出した。

スギちゃんの年明けにパッタリ(番組に呼ばれない)ことは誰が決めているのか?という質問から、

スギちゃん: 視聴者の方が本当にいらないといっているのか、スタッフさんがもういいんじゃないといっているのか。

若林: たぶんスタッフさんだと思うんですよ。結構、芸人の間で一周目という言い方をしていて、おしゃれイズムとかいままでどうでしたかとか聞く番組とか終わったらもう二回目ってないじゃないですか。
それが終わって年末年始出たら、それが終わるんじゃないかと思うんですよ。
だから一周目で仲良くした・・・ちょっとマジな話に(笑)
旬の人にあんまり相談する人がいなくて、それ今になって思うんですよ。一周目って芸人のパドックになっていると思うんです。
いろんなスタッフに会って、ここで買い手つかなかったら、まぁ、つくことないですね。ここから。一周終わったあと。
で、いろいろ使ってくれたスタッフさんや仲良くしたスタッフさんに今だに仕事をもらうみたいな。
まれに二週目、三週目で仲良くなる人もいるんですけど。(笑)

宮迫: よくめっちゃ言うのが、最終的にエエ奴やないとあかんよなって。
だって、人との関わり合いやから。だから、ちょっと天狗的なことで、スタッフさんに嫌われたりしたら、
買ってくれへんもんね。

若林: 一周目でずっと仲良くしてくれる人と、旬の時だけがあって、仲良くしてくれる人は、
別の局の別の番組まで見てくれて、それにもアドバイスしてくれたスタッフさんって、ずっと仲良くしてくれるんですよ。
でも、後ろから来て肩とか揉まれながら「いやぁ~ノリにのってて」って人は絶対旬のときだけですね。

スギちゃん: 一周目の期間ってどれくらいなんですか?

若林: 1年持たないかもしれないですね、9ヶ月ぐらいで、たぶん全部回って。

スギちゃん: 番組で過去にどんなことがありますかって話がバンバンあるじゃないですか、
最初のうちは18年間やってきたら、こんなのあります、あんなのありますって出してたんですけど、
だいぶ減ってきて、そういうときって皆さんどうやって切り抜けてきたのかって。

田中: いままでは、100点のエピソードを出していくのよ。で、70点で今まで出してないやつが
あるじゃないですか、それを磨くんですよ。トークの。それを100点に仕上げて、新しい奴ですって、もっていくしかない。

若林: いろんな番組があって、その番組に出たことで、ほかの番組にもそのキャラが飛んでいくというか、アメトーークってのはその芸人にどういう特技があるのか、僕は人見知り芸人でやってて、人見知り芸人って番組の仕事がどんどん増えたんですよ。
芸人の通販番組みたいなところがあると思うんです。佐藤光春っていうトイレ芸人もいま、トイレ雑誌のコラムの仕事しかしてない。
それもアメトーークでトイレ芸人をやってからだから。アメトーークのスタッフさんは、(芸人からの)○○芸人やってくださいっていう声を求めているって噂を聞いたことがあるんです。だから、もっと自分の趣味とかを増やして、すぐにスタッフさんに言ったほうがいいですよ。

スギちゃん: 資格はいっぱい取ったんですよ。キャンプインストラクターとか、温泉ソムリエとか。

蛍原: キャンプ芸人とかええやん。

小島: 今のことをちゃんとメモしたほうがいいですね。忙しすぎてたぶん忘れていると思うんですよ。ちょっとしたら、あのときはどうでしたかって、質問が来るんで、そのときに、全然覚えていませんっていったら会話止まっちゃいますから。

若林: スギちゃんは名古屋出身ですから、名古屋でレギュラーを持ったほうがいいと思うんですよ。
地元の人は、すごい出身の人を愛してくれるし、長いと思うんです。
例えば、会社とかでも、持ち家を持っている人は会議とかでも大胆な発言をするらしいです。でも、賃貸だとクビになったら住むところがなくなるから、ちょっと弱気な発言になっちゃうんです。地方のレギュラーを持ち家として、東京の番組に出たときに大胆な発言ができるという。
精神的にもラクだし。

山根: 今のうちにやっといたほうがいいです。やんないとホントに波多陽区みたいになっちゃいます。

蛍原: 具体名がでてくるねぇ。

山根: 僕はね、波多に何度もいったんです。いろんな好きなものがあるんじゃないかって、それで野球が好きだって、だったら野球の中でもポイント絞ってメジャーリーグのどのチームとかってやったほうがいいよって、いったにもかかわらず、やんないから、あいつずっと家にいるんですよ。

うちの田中なんかは、紅茶をやる、苔をやる、バイオリンをやるってなると、それで番組に呼ばれるわけですよ。
それで苔だけが面白いんじゃなくて、そのキャラクターが面白さだったりとかが、どんどん皆に伝わるのに、そのチャンスを波多は逃してるんですよ。

宮迫: 波多批判に集中するのやめてくれる(笑)

山根: やっぱり事務所の後輩なんで、一緒に仕事とかしたいじゃないですか。だけど、伝わらないですよね、自分はなんとかなるんじゃないかとか思っちゃって。コンビ間での差もあるし、やってきた差というか、だから相方やっぱりすごいなぁって。

スギちゃん: 子供番組をやりたいんです。

宮迫: よしお、とかは子供番組とかやってるから。

小島: そうですね、もうちょっと別の路線を考えてみるとか。椅子取りゲームだから芸能界は。

田中: 俺は、仮面ライダー(フォーゼ)で出てたんで、子供からは異常な人気ですよ。
大杉先生って言う気持ち悪い先生の役で。それでも、子供は仮面ライダーにでてるってだけで、異常にもう大好きですって。

山根: 子供が大好きだと、お母さんとかもそれを見るから、そのお母さんも好きになるんですよ。

田中: この間、名古屋駅で、「田中さん、いつも仮面ライダー見てます」って、女の人にいわれて、パッとみたら篠原涼子さんだったんですよ。一生しゃべれないかと思ってました。

この回では、発起人の若林さんおよびオードリーの二人を抜いて、アンガールズのお二人が目立った回でもあった。オードリーよりも先に売れて消えていく芸人が多い中で、現在まで生き残っているのは素直にすごいと思う。その秘訣はどこにあるのだろうか・・・。
田中さんだけ見れば、昔はその見た目をいじられて、それに対して少し返すぐらいだったけれど、今は自分から積極的に面白いことを言える存在になりつつある。おそらく、ここまで急成長した芸人さんはそうはいないのではないか。
逆に、山根さんは、あまりいじられることなく、また、自分から積極的に発言するようなタイプでもなかった。
キモかわいいという一見、相反する言葉を生み出した造形、その自分の気持ち悪さを自覚しつつ最大限に活かす田中さん、自分は何もしてこなかったと、アリとキリギリスのキリギリス状態だった自身を冷静に語る山根さん、最近のアンガールズを見ると、コンビというよりも田中さんがピンで呼ばれることのほうが多い印象がある。今後の山根さんがどう化けていくか個人的に注目。今回のちょっと毒を吐くキャラクターが何かの切り口なってくれればもっと面白くなるかもしれない。



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不安な二人


テレビ朝日の番組の「ゲストとゲスト」。この番組は、お笑い芸人とミュージシャンが1対1で対談する番組で、好きな番組の1つなんですが、惜しくも、9月で終了することになってしまいました。その中で、今回は、ネプチューンの名倉潤さんとトータス松本さんの2週にわたる対談から面白い部分を書き起こし。二人ともイメージと実際の性格の違いのギャップがあって面白かった。

ゲストとゲスト
http://www.tv-asahi.co.jp/guestguest/


芸人という呼ばれ方に対する抵抗




名倉: 飲みの席じゃないところで、テレビで、お笑いとはとか、しゃべるのとか嫌なんですよ。

トータス: あぁ、えらいねぇ、俺も根っこはそうなんですよ。

名倉: でもアーティストじゃないですか。お笑いの人はそういっちゃダメでしょ。

トータス: お笑いの人もアーティストですよ。俺からしたら。お笑いはアーティストと意識はなんでないの?

名倉: 俺まず、芸人やと思ってないんですよ。自分のこと。タレントだと思ってるんです。テレビタレント。
なんかよく、俺、芸人ですからっていうじゃないですか、それ、恥ずかしくないんかなって・・・。

トータス: 俺からしたら、アーティストって呼ばれる照れがある。

名倉: なんて言われてほしいんですか?

トータス: よくてミュージシャン、普通でいうと、バンドマン、もっと言うと、歌歌い、歌歌いっていう風に自分では
いってるのよ。ロッカーとかいってる人おるやん。ロッカー(笑)ロッカーやて(笑)みたいな。

名倉: その感覚です。芸人って。俺自身、芸がないと思っているので、俺の中で芸人っていったら植木等なんですよね。笑って自分は語らずみんなを幸せにしているっていう。芸人に対するあこがれはあります。




後輩の相談にはのらない




名倉: 後輩の相談は受けますけど、後輩に俺にお笑いの相談はするなというてるんです。
まったく嫌やと。俺、先輩が、後輩にお笑いとはって語る先輩ほど嫌な先輩はおらへんと思ってるんで、知らんと自分で決めろって。
基本、お笑いって、人に聞いた時点で、欽ちゃんじゃないですけど、聞いちゃだめなんですよ。感覚じゃないですか、聞いて覚えることじゃない。
俺はもう救おうとすることを辞めたんですよね、無理やから。救うんなら自分の番組に出すとかあるんですけど、そんなんもできへんし、ただ、応援するよとはいってるんです。勝手にダメだしする先輩はいたんですけど、それが大嫌いで、それを真似せんでおこうと。




Mr.Childrenに対するコンプレックス




名倉: ミスチルは同期としてどういう風に映ってるんですか?

トータス: なんでおれは、桜井和寿じゃないのかと(笑)もう、目の上のたんこぶなんですよ。
デビューの日まで同じで、オーディションの日も同じだし。俺には何が足らんのか?俺の長所は?短所は?と若い時には考えましたよね。だから、歌番組も見ない。見たら考えてしまうから。見なあかんくせに、よう見いひんのね、意気地がないから。

名倉: ある時期から、許せるというか、くやしくない時期がくるわけですよね?

トータス: 自分の中では納得できてないんだけれども、なんで納得しないかというと、自分が持って生まれきたものと、彼らが持って生まれてきたものが、まるっきり違う。俺は自分の景色を見れば良いんだけど、なんとかしてMr.Children、桜井和寿の景色を覗き見ようと、持ってはいけないスケベ根性みたいなものがあって、そこにぶれないで、自分が見ている景色だけ見ていれば、それでええのよ。それに気づき、なんとか今でもこうおる。

名倉: 音楽性とか、Mr.Childrenみたいな曲とは絶対変えていこうってのはあったんですか?

トータス: それはある。まったく違うことはしようとした。ミディアムテンポの泣きのポップスをやろうとしている人がいたら、それにお客さんがものすごくついてるだから、そうじゃないものにお客さんがつくこともあるのよ。だから、こっちは、無責任なとにかくもう頑張れじゃいけど、強い言葉を吐いていこうみたいなヒントにはなった。




関西人嫌いで意気投合




名倉: 健と泰造がどう思っているか分かんないですけど、その俺にそういうライバル心が全くないんですよね。同期は爆笑問題とか・・・まぁ、年上なんですけど、縦の関係がないんでタメ口なんですけど(笑)

そこから、トータスさんの、そもそも関西なのになんで吉本に入らなかったの?という話の流れで。

名倉: これ言うたらほんまに怒られると思うんですけど、僕、関西人が嫌いなんですよ。

トータス: (爆笑)

名倉: この関西根性っていうのが嫌なんです。トータスさんとかは好きなんですよ。

そこから、トータスさんも、関西人嫌いで意気投合

トータス: 俺、これ別、話合わしてるわけでもなんでもなくて、俺も関西人がめっちゃ嫌いやねん。
大阪人代表選手みたいに思われててさぁ、ミュージシャンで大阪代表といえばウルフルズとトータス松本さんじゃないですかって言われるですけど、ちょ待ってくれと、俺、そんな意識でやったことこれっぽっちもないわ。
大阪ストラットみたいな曲歌ってるじゃないですかって言われるんですけど、違うって、俺は、兵庫県の片田舎で生まれて、常にコンプレックスがあって大阪出てきました。大阪に出てきたら、大阪の人間ってめっちゃ滑稽な奴らや、その滑稽な人間を見て、客観的に大阪の人ってこんな変な人だねって書いたのが大阪ストラットなんであって、別に大阪人だ!俺たち!みたいな、みんな集まれ大阪人みたいな、そんなないのよ。
これいったら、ものすごい非難されるんですけど、嫌いっていうのかな、関西気質というのか、さっきいった関西根性かなぁ。

名倉: 個人個人が嫌いというか気質が肌に合わへんというか。だから高校の時に友達に吉本行こうって誘われたときに、やっぱり俺、そのときは関西人が嫌いやったんで、いや、東京にでるわって。まぁ、関西人が嫌いっていうと語弊があるんですけど・・・。

トータス: 俺も最初から意識が東京に向いてて、東京でないとアカンっていう、大阪なんかにおってもしゃあないねん、俺は。東京に行かないと、話にならへんねんって。まぁ、大阪生まれの大阪育ちだったらそこまでならなかったと思うけど。

名倉: だから、おんなじ兵庫だからですよ。兵庫根性ってのがあるんですね(笑)
大阪育ちの大阪生まれだったら吉本行ってると思いますもん。

トータス: 神戸の人間はええと思うねん。神戸やもん。兵庫と言わないかん、この悲しさ。
関西弁やね、大阪?いや、兵庫っていわないかん、この感覚ね。

名倉: 分かります(笑)だから、嗅ぎつけたんだと思います。トータスさんの匂い。




現状に対する不安





名倉: 年重ねるごとにずーっと不安ですよ。OKと思ったときがないですもん。
だから、まず、売れたと思ったことがない。

トータス: どこまでいったら売れたってのが自分でも見えてるわけじゃないってこと?

名倉: 感覚的にないんですよ。俺、50でテレビの世界に生きれるんだろうか?とか、トータスさんは、ウソつかないんでいいんですけど、俺、どう見えてます?

トータス: どうも見えてないわ、名倉潤としてしか。

名倉: 俺って売れてるんですか?

トータス: 売れてるとか売れてないとかじゃなくて、他がおらへん。

名倉: 芸人さんと絡んでていっつも思うんですけど、俺より全員おもろいですよ。毎回。
テレビ出てて失礼なんですけど、自分をおもろいと思ったことがない、俺、おもろいこと一言も言ってないしなぁ。だから芸人じゃないんですよ。タレントなんですよ。テレビって中で生きさしてもらってる。だから普通のことも言いますよって。なんか自分でハードルを下げているかもしれないですけど。トータスさんは不安はないんですか?

トータス: 俺?俺、めちゃめちゃ不安。毎日もう、9時ぐらいになったら不安。

名倉: 将来どうなってるやろっていう不安なんですか?

トータス: 将来に対する不安じゃなくて、明日に対する不安。イケイケでやっているのは、レコーディングの時かライブの最中ぐらい。
楽屋に戻ってきたらもう不安。スタッフとか、わらわらいて、どんな顔してるのかもう不安。
うわ、今日のライブあかんやんってなってて、おつかれさまでした!って笑いながら入ってくると、もう、あぁ、頑張ってくれてるなぁ、俺のためにつくってくれてるなぁ、っていう不安。
まるっきり自分で自分を信用できへんのよ。なんでこんなに不安なんやろな。不安になっててもしょうがないのにね。自分ばっかりが不安がってるのに、こう被害妄想があって、みんな不安がれ!って。

名倉: 俺もそう思います。だから能天気な奴みたら、ちょっとイラってするんですよ。
お前なんでそうやって生きれんの?って。仕事やってて、100点満点だったことが一度もないんですよ。20年間ぐらいやってて。100点取ったことないんですよ。取りたいんですよ、100点。いっつも60点ぐらいなんですよ。いつも、その40点の不安を抱えながら、車に乗って、頭の中でずーっとぐるぐる回ってるんですよ。あぁ、終わった、俺、終わったみたいな。

トータス: 点数がないやん。我々はいったら、視聴率だったり売り上げ枚数だったり、ダウンロード数だったり、そういうものしか、目安がないっていうか、その目安もまた曖昧なもんやんか、その週の、その日の、視聴率、売り上げ枚数が1位か知らんけど、じゃあ、10年後に今だに、「笑えれば」とかいうてくれる人もおる、そしたら笑えればとか別にヒットもなにもせんかったけど、そういってくれるってことは、そのときに、枚数でへこんだ自分はなんだったんだ、あのときなんで、へこむ必要があったんだと。

名倉: そういう経験があるのに、いまだに不安ってことは、たぶん一生そうなんですよ。だから、俺は、自分で言い聞かせてるんですよ、不安な方が生き残れるんじゃないか?って思うようにしようって。
自分で100点取ったときが、ほんまに終わりってことにしようって。

トータス: 肉体的にも、ついていけなくなるし、声も艶がなくなってきてる(笑)

名倉: 僕も、若いときのほうが10年後はこうありたいとかは明確でした。昔はツッコミの言葉がでてきたのにでてこないんですよ。
もう言葉が。40過ぎてから。もっと言葉がボキャブラリーがパッと浮かんでたのに、今、ごちゃごちゃになって浮かばずにとりあえず叫ぶ(笑)。



ビートたけしさんも自分が編集した雑誌「コマネチ」の松本人志さんとの対談にて、35歳以降、例えたい人物が浮かばずに、それが何度もあって「あぁ、終わった」と思ったことがあると書いていて、そこで、記憶する方法を考えて、なんとか補完していたという。無意識にできたものを急に意識化しないといけない苦悩、たとえば呼吸でいえば、鼻詰まり状態の辛さだろうか。



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